術後も近視になる理由

レーシックを受けた後でも、その後の生活の仕方によっては、また近視になってしまうこともあり得ます。その理由を知るために、なぜ近視になるのかを見ていきましょう。
人間の眼は、生まれたばかりの時は遠視のような状態で、視力は0.01ほどだと言われています。その後、成長と共にだんだんと目が成長し、小学校低学年から高学年かけて正視と呼ばれる通常の視力の目になります。ですから、生まれつき近視の人というのはいないことになります。
では、その後どうして多くの人の目は近視になっていくのでしょうか。
近視が発生するメカニズムは、現在でもまだはっきりとは分かっていないのですが、基本的には体が環境に適応することによって、近視になると考えられています。成長期の適応能力の高い体が、本を読んだり勉強したり、テレビを観たりゲームをしたりするうちに、近くの物を見やすいように環境に適応して変化した結果、近視になるというわけです。
具体的には、眼軸(目の奥行きの長さ)が長くなる、もしくは角膜のカーブがきつくなる、水晶体の屈折がきつくなることで、目は近視化します。眼軸が長いことによる近視を軸性近視、角膜や水晶体の屈折による近視を屈折性近視と呼びます。
よく、近視は遺伝すると言われますが、これは遺伝によって生まれつき眼軸が長い、あるいは角膜のカーブのきつい人がいるためです。元来近視傾向の眼を持つ人が環境に適応することで、通常よりも強く近視が出るというわけです。
このような環境への適応は、成長期に特に強く現れます。そのため、視力が安定する20歳くらいになるまではレーシックも受けることができません。しかし、20歳を過ぎていても、環境への適応がまったくなくなるわけではありません。成長が止まった後でも、近くばかりを見る作業を長時間続けていると、目は近くを見るのに便利なように近視化していきます。
ですから、レーシックを受けて正視になったとしても、その後の生活環境によっては近視になることもあり得るというわけです。もちろん、成長期の時ほど顕著な変化が出ることはありませんが、近くを見る作業が続く時は、休憩を入れて遠くを見る、もしくは目をつぶって休めるといった対策は、レーシック後も必要です。
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