手術費用と設備の関係

屈折矯正手術に用いられるエキシマレーザー、イントラレーザーなどのレーザー設備は、高価なだけでなく非常にデリケートな医療機器です。レーザーは数枚のレンズを通して角膜に照射されますが、このレンズに結露やわずかなゆがみなどがあると、予定通りにレーザーを照射して削ることができません。
そのため、レンズは一定期間後と、あるいは一定数の手術ごとに交換され、レーザー設備が設置してある手術室は、レンズなどに温度差による収縮や膨張、結露などが起きないように、温度・湿度が一定に保たれています。レーザー設備自体が非常に高価なのですが、これを維持するためにも高額な維持・管理費がかかるというわけです。
手術室が衛生的な部屋でなければならないのは、眼科以外も含めてどんな手術でも同じことですが、それに加えて厳しい温度と湿度の管理が必要で、しかも巨大なレーザー設備を設置するためのスペースも確保しなければならないため、屈折矯正手術の手術室に求められる環境は非常に高いレベルだと言えます。
そのため、レーザー設備を購入した上で、その後の維持・管理にも支障がない資本を持った眼科でなければ、レーシックを導入することはできません。購入後のメンテナンス状態が悪ければ、手術の効果が定まらず、合併症などを引き起こす危険性も高まります。レーザー設備を購入さえできれば、レーシックを行うことができるというわけにはいかないのです。
また、フラップを作るのに使われるマイクロケラトームも、刃の部分は衛生面を考えて基本的に使い捨てになっており、一度の手術、もしくは一眼の手術ごとに取り替える必要があります。手術を行っていくには、多数の刃を購入する必要があります。
設備の購入費用に加え、維持・管理費も高額、その上健康保険の利かない自由診療という条件が重なって、屈折矯正手術の費用はご存じのように高額になっているわけです。
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