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解説本=広告本という側面


最新の近視治療法として、レーシックやオルソケラトロジーなどに注目が集まる中、これらについて解説した本も多数出版されています。有名オンライン書店で検索してみると、レーシックの本で約30冊、レーシックに比べるとまだ名の知れていないオルソケラトロジーでも、5冊ほどの書籍が販売されています。

これらの書籍は、大切な目に手を加える屈折矯正をするに当たり、矯正法について理解を深め、安心して手術を受けられる方法・病院を選ぶための、心強い味方となります。特に、レーシックのような最先端の医療機器を使う矯正法では、一般人ではなかなか知ることのできない専門的な知識までを解説した本は、患者にとって非常に意義のあるものです。

しかし、これらの本は「広告」のために使われているという側面も持っています。解説本の多くは、著者である医師やその病院の治療法の正当性を理解してもらうことを通して、読者がその医師の病院での手術に行き着くように書かれています。

レーシックのような最先端の治療では、医師によって手法が違っていたり、推奨する設備に違いがあることが珍しくありません。「この方法がベスト」という確固とした手法ができあがっていないために、同じレーシックでもそれぞれの病院で小さくない差ができているのです。そのため、自院で行っているレーシックの手法の正しさを本で解説することが、自院の宣伝も兼ねているというわけです。

もちろん、医師はそれぞれ正しいと信じた手法でレーシックを行っていますから、その手法を前提として解説するのは当然ですし、自院の住所や体験談などを掲載するのも当たり前です。

しかしながら、法律で比較広告や営業的な広告を禁じられている医師・病院にとって、“治療法の解説”という学術的な形で強力な宣伝を行うことができる解説本は、格好の宣伝媒体であることに間違いはありません。名前を明かさないで他の病院の治療法を暗に批判する趣旨の解説を載せ、ライバル病院同士で子供のケンカのようなやり合いをしているように思える病院さえあって、やはり単なる解説本の域を出た、非常にビジネス性の高い側面があちこちに垣間見えるのです。

また、これはインターネットサイトの情報などにも言えることです。レーシックについての解説を行っているウェブサイトは、当サイトを含めて数多く公開されていますが、その中に、解説を行いながら特定の病院のみを推薦するサイトを見つけたことはないでしょうか。そのようなサイトも、解説を通してその病院での手術に誘導する宣伝媒体としての性格が強く、他の病院についての解説や比較の材料に乏しい場合があります。

そこで気をつけないといけないのは、特定の病院の治療法に絞って書かれた本やサイトの情報のみで病院を選んでしまうと、他の手法との違いを知らないまま、病院選びをしてしまうということです。

「A院長の解説本を読んでA医院で手術をしたけれど、後でB医院の本もあることを知って読んでみたら、B医院の方が正しく思えた…」そんなことにならないように、できれば解説本も違う著者のできるだけ新しいものを、2〜3冊は読んでみるのが理想です。公立の図書館に置いてあることも多いので、それを利用するのも手です。

それが面倒ならば、他の病院についてもウェブサイトの情報などを閲覧して、自分自身で比較し、いくつかの候補を作ることをおすすめします。そして、候補としたいくつかの病院をまわり、直接説明を聞いて最終的な選択を行うのがベストです。

レーシックのような自由診療(健康保険が適用されない診療)の矯正法は、治療費を病院が自由に決められるため、非常に利潤の高い手術です。病院としても、できるだけ多くの患者にレーシックを行い、自院が正しいと思う手法を用いて利潤を得たいと考えています。ですから、解説本の中でも自院で手術をしてもらえる“流れ”を作っています。一つの本を信じてそのまま手術を受けるのが間違いとは言えないのですが、いくつかの病院で説明を受けてから選択する“セカンドオピニオン”を実行して病院を選んだ方が、より自分で納得のいく手術を受けるためには良い方法だと言えます。

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