飛行機とレーシック

日本で事業用航空機(旅客機など)のパイロットになるためには、「第一種航空身体検査」という、飛行機の操縦に支障がないかどうかを調べる医学的な適性検査をパスしなくてはなりません。この検査には、当然ながら視力に関する検査も含まれています。
第一種航空身体検査の視力に関する基準はかなり細かく設定されており、「近距離視力」「中距離視力」「遠距離視力」といった、対象の距離別の視力のから、「色覚」「視野」「夜間の視力」まで、様々な見地からパイロットとして問題のない視力かどうかが検査されます。
この検査では、コンタクトレンズで視力を矯正していても、矯正の度合いが極度に大きくなければパスすることが可能です。しかし、職業として旅客機のパイロットなどになる場合、視力の基準を満たしていても、レーシックやRKなどの視力矯正手術を受けている人は、第一種航空身体検査をパスすることはできません。
なぜ、第一種航空身体検査ではレーシックなどの屈折矯正手術を受けた物を、一様に通さないことになっているのか、その理由ははっきりしません。
屈折矯正手術の先進国であるアメリカなどでは、手術を受けてもパイロットになることはできますし、レーシックの効果を見るために軍が戦闘機のパイロットにレーシック手術を受けさせた例もあるそうです。
考えられる理由としては、夜間にハロやグレアを起こす可能性があることや、術後の長期的なデータが不足していることなどが挙げられますが、世界的な流れはレーシックを受けていても航空機の運航に問題はないという方向に向かっているので、今後は基準が改正されてパイロットになることも問題なくなる可能性があります。
ちなみに、レーゼックやエピレーシックなど、術後に角膜上皮を再生させる屈折矯正手術では、手術痕が分からないのでパイロットの試験にも問題ないと言う話をする方もいますが、実際に試した方の話があるわけではないので、確実に検査をパスできるとは保証できません。
また、航空会社によってはフライトアテンダントについても、屈折矯正手術を受けていないことを採用条件にしている場合があるようです。
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