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近視の戻り


角膜をレーザーで切除する屈折矯正手術を受けた後、しばらく経ってから視力から近視に戻ってしまう「近視の戻り(リグレッション)」を起こすことがあります。この近視の戻りが起こる原因は、角膜の治癒による屈折の変化です。

屈折矯正手術では、エキシマレーザーで角膜を削ります。これは、視力矯正という立場から見れば“治療”なのですが、角膜を削るという事実のみを見れば、立派な“ケガ”と言えます。ですから、ケガを負った角膜は元に戻ろうと回復します。

すると、この時に角膜上皮が予想以上に厚みを回復して、手術で平面化させた角膜の屈折が元に戻っていき、徐々に手術前の近視状態に近づいてしまいます。これが「近視の戻り」です。

このような近視の戻りが起こりやすいのは、角膜上皮をはがしてレーザー照射を行うPRKや、フラップが術後にはがれて角膜上皮が新たに再生するレーゼックやエピレーシックです。これらの手術では、角膜上皮を取り除くか、あるいは結果的に新生させることになり、元々再生能力の高い角膜上皮が予想以上に厚く再生することがあります。

対して、角膜上皮をフラップとして残すレーシックでは、再生能力のない角膜実質層をレーザーで削るため、近視の戻りが起こる可能性は低くなります。しかし、稀に近視の戻りを起こす方もおり、再びフラップをめくって再手術した例もあります。

近視の戻りが起こり始めるのは、PRKなどの手術後約3ヶ月〜1年ほどで、徐々に自覚できるくらいに視力が元に戻っていくようです。近視の戻りが起きた場合、病院によっては再手術を行うこともあるようですが、角膜の厚みがあまりないためにPRKやエピレーシックなどの手術法を選んだ方の場合は、再手術が難しい場合もあるようです。

近視の戻りが起こる確率は決して高くはありませんが、絶対に起こらないとは言い切れません。屈折矯正手術を受ける際には、リスクの一つとして知っておかなければならない合併症の一つです。

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