RK

RKとは、Radial Keratotomyの略称で、日本語では“放射状角膜表層切開術”などと訳されます。その名の通り、角膜の表面に放射状の切り込みを入れるという手術法で、切られた部分に眼内の圧力が逃げるため、角膜の形が平坦化して近視が緩和します。
最初のRKは、1939年に日本で実施されました。このRKでは、角膜の表面と裏側の両方をメスで切開して、角膜の屈折を矯正していました。しかし、この方法では再生力の無い角膜内皮細胞が損傷し、後に重大な合併症を引き起こす結果となり、この手術は行われなくなりました。
その後、ロシアやアメリカで、表面のみを切開する改良型RKが開発され、1970年代から2000年前後にかけて、世界中で多くの人がRKを受けました。当初のRKに比べ、切開の方法や器具なども改良され、近視だけでなく乱視も矯正できるようになりました。
具体的には、設定した一定の深さ以上は切れない仕組みを持った「ダイヤモンドメス」という器具で、角膜の表層のみを浅く切開していきます。切開する本数や、切開を入れる方向を調整することで、矯正の度合いを調節したり、乱視に対応することが可能になりました。
とは言え、レーシックなどのレーザー屈折矯正手術ほどの確実な矯正力はなく、術後にやや遠視になるという特徴もあり、一部の国を除けば現在ではほとんど行われていません。
特に、RKは日本での印象があまり良くありません。それというのも、一時期このRKを粗悪な方法で乱用した美容外科系の眼科医院があり、合併症を起こした多くの患者と裁判になる事件があったためです。世界的に見れば、RK手術自体は改良されて一定の実績も上げているのですが、日本ではこの事件のおかげで、RKに対して悪いイメージがまとわりついています。また、美容外科系医院が行う矯正手術に対する偏見が根強く残る原因の一つも、この事件にあると思われます。
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