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(7)病院選びの基準


レーシックは、角膜をレーザーで削る不可逆な手術で、術後一生の視力に影響を与えるものです。ですから、手術を受ける病院や執刀医選びにも手は抜けません。近視や乱視は死に至る病ではありませんから、レーシックの手術は緊急性はありません。しかし、手術の結果が今後の生活に与える影響の大きさを考えると、病院・執刀医選びは、命に関わる手術を受ける際と同じくらいに慎重になって良いでしょう。

ここでは、レーシックを受ける際の病院選びにおいて、基準となる次項をいくつか挙げてみたいと思います。

眼科専門医がいるかどうか

日本では、医師(歯科医師は除く)でさえあれば専門分野以外の治療を行っても違法ではありません。例えば、耳鼻科の医療を専攻していた医師が眼科の医院を開業しても構いませんし、逆に眼科専門医が耳鼻科の医院を開業して治療を行うことも可能です。

そのため、レーシックを行っている眼科にも、眼科専門医がいない場合があります。レーシックのような、保険が適用されずに高額な費用がかかる先進の治療法は、行うことのできる病院が限られているので患者を集めやすく、治療を行う病院側にとって利益の高い手術と言えます。反面、高額な設備投資などが必要ではあるものの、専門医以外の医師が、利潤目的に開院・治療を行うこともできるわけです。

もちろん、専門医でなくても、充分な勉強と症例を重ねて適確なレーシック手術を行うことはできるかもしれませんし、手術法や効果、アフターケアが万全で、患者も満足しているのであれば、いくら儲けてもらっても構いません。

しかし、レーシックはあくまでも角膜の屈折を矯正するための手術であって、眼の病気を治療する手術ではありません。したがって、視力が悪い原因が何らかの眼病であった場合、レーシックについてのみ熟知していても、適切な対処はできません。眼科全般の知識や経験が浅い医師だと、初期診療で眼病を見逃して、適切ではない手術を行う、あるいは手術によって病気が悪化するというケースも考えられます。

眼科専門医であれば、眼科での臨床経験年数や試験をクリアしており、その後も5年ごとの更新の度に審査を受けていますので、眼科に関する知識があり、最新医療の研究にも一定以上の意識を向けている医師だと言えます。レーシックに際して、他の眼病による影響などを見逃す危険性は少ないでしょう。

ですから、レーシックを受ける眼科には、常勤の眼科専門医がいることが望ましいと言えます。

最新技術・設備を導入しているか

レーシックは、ここ10年であっという間に普及した、最新の手術法です。そして、現在でも盛んに技術革新が進んでいます。レーザー機器や検査機器、手術施設など、あらゆる設備が日々進歩しています。したがって、一口にレーシックとは言っても、最新技術・機器で行うレーシックと、一昔前のレーシックとでは、効果や安全性にも少なからず差があります。

レーシックを行うための設備は高額なので、最新機器が開発される度に導入するということは難しいと思われますが、できるだけ最新の設備を整えている病院の方が、手術の確実性は高くなると言えます。旧式の技術や設備をいつまでも使っている病院よりは、導入時期の新しい設備を使用している病院を選ぶ方が無難です。例えば、角膜の形状を詳細に分析するウェーブフロントシステムや、レーザーを照射する際に眼が動いてもその動きを捉えてくれるトラッキングシステムなどは、必ず備えておいてほしい設備だと言えます。

実績・経験があるか

レーシックはまだまだ新しい手術法で、技術の進歩と共に手術法も微妙に変化を続けています。他の手術・治療にも言えることではありますが、できるだけ多くの症例を手がけて実績を上げている病院の方が、やはり安全性も確実性も高いと言えるでしょう。ただし、病院の規模や医師数、診療時間などによって差は出ますので、数の多さだけで単純に比較しても、あまり意味はありません。

手術を受けた患者の評判はどうか

実績・経験と併せて、実際に手術を受けた方の評判も気にしておきたいところです。どれだけデータを見比べて良さそうな病院を決めても、実際にかかってみないと分からない部分はたくさんあります。できるだけ、その病院で手術を受けた患者の評判は聞いておきたいところです。

住んでいる地域の病院であれば、近所の方や友達などを通して情報を集めてみるのも良いでしょう。また、手術を受ける前には必ずいくつかの病院に実際に説明を聞きに行くのが望ましいので、その際に他の患者さんに聞いてみるのも良いでしょう。

条件を踏まえて

以上のような条件を踏まえ、レーシックを受けるのにふさわしいと思われる病院をいくつか見つけてみてください。そして、重要なのは、候補に浮かんだいくつかの病院に、実際に足を運んで説明を聞くことです。客観的なデータから見る条件も大切ですが、自分の目でその病院の雰囲気や医師の対応を見て、納得の行く説明がもらえるかどうかも非常に大切な要素です。

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(1)レーシックとは
(2)レーシックの意義
(3)他の手術法との比較
(4)レーシックが抱えるリスク
(5)レーシックの効果と料金
(6)レーシックの適応条件
(7)病院選びの基準

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