

レーシックは、どんな人でも受けられる手術ではありません。角膜を削るという手術方法の性格上、手術を受けるには角膜の性質について条件がつきます。また、年齢やその他の条件に適応していない場合にも、手術が受けられないことがあります。
ここでは、レーシックの手術を受けるための、身体的な条件などについてご説明します。
角膜の厚みの条件
レーシックを受けて角膜を削れば、削った分だけ角膜の厚みが減り、強度も落ちます。そのため、角膜に充分な厚さがあり、レーシック後も一定以上の厚みを確保できる方でなければ受けることはできません。万が一、手術後の角膜の厚みが薄すぎた場合、眼圧による影響で角膜がゆがんで視力が極端に落ちるなどの悪影響が出ると考えられます。
また、再手術を見越して、二度の手術に耐えられる角膜の厚みがあることを条件にしている眼科もあるようです。
レーシックを受けるには角膜の厚みが足りない場合でも、レーゼック(LASEK)やPRK、エピレーシックなどの、レーシック以外の手術であれば受けられる可能性があります。
眼病による条件
角膜の中央部が突出していく円錐角膜という病気があると、レーシックを受けられません。円錐角膜は、通常ある程度の年齢で進行が止まりますが、進行している間は角膜の形状が変化し、さらに角膜が薄くなります。そのため、基本的に円錐角膜の方はレーシックを受けることができません。ハードコンタクトレンズなどによる治療を受けることになります。
また、眼圧(眼球内部の圧力)が高いために起こる緑内障を発症している場合も、レーシックを受けることができません。レーシックの手術中、フラップを作るために眼球を吸引して固定する作業があります。この際に眼圧が上昇するため、緑内障を悪化させる恐れがあります。また、術後にステロイド系の点眼薬を使って患部を保全する場合がありますが、このステロイド系点眼薬も眼圧を上げる副作用があるため、緑内障の方には処方することができません。
年齢による条件
その病院の方針によって多少の差はありますが、基本的にレーシックを受けることができるのは20歳以上の方になります。このような年齢制限がある理由は、眼の成長です。
人間の成長は、およそ20歳前後で止まります。眼もこれと同じで、だいたいの方は高校を卒業したくらいで成長がストップします。その後は、老化や環境悪化による視力の低下はありますが、体の発育に伴う視力の変化、近視の進行などは起こらなくなります。レーシックを受けた後も、視力が著しく変化することはありません。
しかし、成長途中の眼にレーシックを行うと、手術によって調整された視力が眼の発育と共に変化してしまうので、視力が安定しません。そのため、眼が発育途中である20歳未満の方は、レーシックを受けることができません。また、これと同じ理由で、近視や乱視、遠視が進行中で、1年以内に視力の変化が見られる場合にも、レーシックが受けられないことがあります。
投薬についての条件
精神安定剤や向精神薬を服用している方は、眼の調整力に投薬の影響が出て、視力が安定しません。そのため、レーシックによる視力調整を適切に行えない可能性があります。これらの薬を服用している方は、レーシックを受けることができません。
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